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Pour mon cher -涙の先に-

第64章 卒業 Ⅱ

「‥‥・え‥・っ」



余りの出来事に声にならない。



まさか、念が通じ‥た‥‥?




愛は屋上のドアノブを握り締めた格好で俺に振り向き最後願った


俺が1番見たかった笑顔を向け




「バイバイ!!」



大きくブンブンと手を振って屋上のドアをゆっくり締めた。






「“バイバイ”か‥・・」



フッと笑いが出る。



最後



念も通じて、愛の笑顔も見れて声も聞けて


俺はもう思い残す事はない。



愛しい君



ずっとそうやって笑顔で。


いつまでも変わらずそのままで居てくれ。




お前のお陰で今の俺があると思う。




ありがとう。

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