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Pour mon cher -涙の先に-

第64章 卒業 Ⅱ

「愛ちゃん、俺ね?」






「沢山サービスしたけど、俺の気持ちは誰にもあげてないからね。


俺の気持ちは愛ちゃんだけだから」





‥先輩。




そんな事、言わなくても分かってるのに。

きっとこれも先輩の優しさ。



私が不安にならないように。

私が嫌な思いしないで済むように。



だけどね?


ちゃんと毎日伝わってるんですよ?


だから



「知ってますよ?」



「そっかー。さすが愛ちゃんだね♪」






クスクスと笑って私の髪に顔を埋める。






「好きだよ。愛ちゃん」



「ミー・トゥー」



「フフッ。外人なっちゃったの?」



「たまにはいいかなと‥」



「うん。なんでもいいよ。

愛ちゃんの言葉なら俺、何でもいい。」








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