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Pour mon cher -涙の先に-

第67章 俺からの贈り物

「俺はね、愛ちゃんといる時間が何より幸せだった。

俺の時間は愛ちゃんが全てだった。

どんなつまらない日常も愛ちゃんといる時間は全てが輝いて見えた。


それくらい毎日、毎日幸せだった」



凄く凄く優しい声でそう言って、凄く凄くふわふわした笑顔を向ける先輩。



ふわふわして‥凄く優しい笑み。


いつもその笑顔に私は助けられた。


いつもその笑顔に癒された。



‥なのに‥‥





今はその笑顔が凄く切なくて、苦しいよ‥‥・






「じゃぁ、何で‥」




私の頭の中はこの言葉がずっとずっとぐるぐる廻る。



好きだと言ってくれて。

幸せだったと言ってくれて。

微笑んでくれて。





なのに‥何で‥‥





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