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「行くよ」



少しの間


猛司の温もりと、ﾄｸﾝﾄｸﾝと動く猛司の鼓動を腕の中で目を閉じ堪能してると頭上から声がした。




言葉と同時に猛司は立ち上がって私の手を取り引っ張り立たせる。





「行くってどこへ‥？」




甘い時間から一気に現実へ引き戻された感じで猛司の行動に多少戸惑い気味の私。




でも‥すぐ何となく理解した。






“行くよ”の意味。






‥・猛司がココから経つって意味だって事。





途端、テンションも何もかも天から地へ一気に叩き落とされる。





‥‥心がぎゅぅっと痛い‥‥・