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Pour mon cher -涙の先に-

第14章 一歩進んで2歩下がる?

すると先輩は私に腕を回して、ぎゅっと抱き締めて



「愛は何回言わせるの?【先輩】じゃなく【猛司】でしょ」



そう言って私のおでこに優しいキスを1回落とした後、私の両頬を両手で挟んで、今度は唇に軽く触れるだけのキスを落とす。



先輩は私の髪を1回優しく撫でて



「ありがとう。愛」


そう言って優しく微笑んで「シャワー行ってくるね」と私の傍から離れた。



1人ベッドの上に残された私は方針状態。



……今



先輩……笑った……?




「えぇっ?!!」


思わず一気に大興奮!!!





だって先輩が私をちゃんと見て初めて笑ってくれたから。


今まで笑って貰えなかったのに。


ずっと笑って貰えなかったのに。


ちゃんと私を見て貰えなかったのに!


初めて私をちゃんと見て私に微笑んでくれた!!





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