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Pour mon cher -涙の先に-

第28章 VS 2

校舎からグランド・部室へと走ってる間。


美鈴の例え話の【悪い事】なんていうキーワードはすっかり頭から消えてて。


頭の中は、また猛司に逢える。


ただそれだけ。



ニヤつく顔を抑える事もなくニタニタ笑いながら全力で部室まで向かう。









部室前に着いた私は数回深呼吸して走ったせいで乱れる呼吸を整え。


手で軽く髪型も整え、最後大きく1回深呼吸してから部室のドアノブを回す。



「失礼しまーす…」



前回と同じようにそっと開けて、そっと呟く。





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