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Pour mon cher -涙の先に-

第30章 俺の選択と決断

今さら彼女に何を言う気なのか。


泣かせた事実も、さっきの事実も

全ては俺自身が招いた事なのに。

追いかけてどうするつもりなのか。



でも‥彼女を追い掛けずにはいられなかった。



少し走ると校舎裏で彼女の後ろ姿を見つけて思わず彼女の腕を掴む。


一瞬ビックリした彼女は俺の方を一切見ようとはしない。


今までどんな事があっても俺を見てくれた彼女。


そんな彼女の目は真っ赤に腫れてて、泣かせてしまった事にズキッと心が痛む。



ごめん


何度も心の中で謝りながら彼女の腕を掴む力をぎゅっと入れ



「後で連絡するから」


そう言って走り去った。




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