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Pour mon cher -涙の先に-

第30章 俺の選択と決断

教室に戻ると


「猛司」


東が寄って来た。

さっきの今で…気まずい空気が流れる。

林原も向こうで心配そうに見守る。


「俺、殴った事は謝らないから。

それから、お前が決めた事なら何も言わない。


だから遠慮なしに攻めさせてもらうから。

愛ちゃん」



それだけ言って俺から離れて行った。



自分から言った癖に。


自分から東に彼女を託した癖に。


東の攻める発言を聞いて、一気に心臓が暴れ始める。



「痛ぇ‥‥‥」




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