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Pour mon cher -涙の先に-

第39章 想い Ⅱ

自分で言って置きながらだけど‥



まさか、ここで愛ちゃんが頷いてくれるなんてこれっぽっちも考えてなくて。



見事な想定外の出来事だけに嬉しさも倍増。


そして


愛しさも倍増‥‥。




俺は愛ちゃんを自分と向き合うようゆっくり体を動かし正面から抱き締める




「絶対泣かしたりしないから」



ギュッと抱き締める手を強めると腕の中でまた、小さく頷く愛ちゃん。




その時‥・




俺の視界に猛司の姿が飛び込んで来た。



アイツはバレないように隠れてるつもりなんだろうけど俺には丸見え。





何でアイツが‥‥




その瞬間、今までにない感情が俺の中でふつふつ湧き上がる。




独占欲。





…俺、お前に愛ちゃんはもう渡さないから。




愛ちゃんを惑わすのはもう止めてくれ。





俺は、愛ちゃんの顎を上に向け猛司に見えやすい角度にして愛ちゃんの唇にキスを落とした。









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