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Pour mon cher -涙の先に-

第43章 夏祭りの夜

「お前、何個貰ってんだよ!」


猛司もそんな先輩を見て面白そうに笑ってて。



「お前にも1つやろうか?」


「いるかっ!」


「やるか!ボケッ!」



なんてやり取りを楽しそうに繰り返してるのを見ながら私も笑う。




「じゃぁ俺、行くわ」


「おう!」




猛司は東先輩と私に軽く手を振って、沢山の人混みの中へ消えた。



そんな猛司を見ながら先輩が凄く小さな声で“アイツ‥‥”て呟いたんだけど‥。



だけど、私はそんな事より先輩が買って来てくれたジュースが炭酸というより微炭酸になってて。




氷も溶けて薄いメロンソーダーになってたジュースを飲みながら




買ってからどれだけ色々な人に捕まってたんだろう?





そっちが気になって仕方がなかった。





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