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Pour mon cher -涙の先に-

第7章 雨の告白

私服だし。

いつも遠巻きに見てる人が目の前で。

しかも大好きな笑顔は今、この時だけは私だけに向けられ。


さっきまで平気だったのに心臓の鼓動も煩いくらいドキドキし始めて

緊張からか足まで微妙に震えてくるし手汗ハンパないしっっ!!



なんて思ってる間にも先輩は私に近寄って来て、あっと言う間に先輩との距離感1メートルの所で



「水守さん・・だよね?」


「は・・はいっ!!」


「ごめんね?待たせちゃったね?」


「いえっ!!今さっき来たんで!」



顔の前で両手を横に振る私に優しく微笑み“そう?なら良かった”って笑う先輩に心臓バクバク状態の私。


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