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Pour mon cher -涙の先に-

第49章 球技大会

*猛司side*




自然と体が動いた。



何も考えず、ただ彼女の事だけが心配で。


ただ彼女の傍に誰よりも早く駆けつけたくて

彼女の状態を自分の目で確認したくて




気が付くと夢中で彼女に向かって走っていた。



その間、周りの音は全く耳に入って来なくて、完全【無】の世界。


沢山いるはずの人だかりも何故か彼女の姿しか視界に入って来なくて。




地面に横たわってる彼女はおでこの当たりにボールが直撃したらみたいで、くっきりボールの跡が。





何やってんだよ‥。

ドジだなぁ‥っとに。


女の子なのに‥。





そっと赤くなってる部分を撫でる。





取り敢えず保健室に連れてかなきゃだな。




俺は彼女を保健室に連れて行くために彼女を抱き抱えた。






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