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Pour mon cher -涙の先に-

第8章 雨模様は涙色

「んー。どの部屋にする?」


「・・どれでもいいです。」


“そっ?”と最初から私の反応なんて興味がないふうに選んで部屋に向かう。


中に入る時は私が引っ張る形だったのに、気付いたら形勢逆転でまた先輩が私を掴んで引っ張る形に。



先輩の後ろ姿を見ながら


“あれ?今日下着どんなだったけ”

とか意外と考える余裕があったみたいで。


短時間の間に無駄に色々考えながら先輩が選択した部屋に着いた。


「どうぞ?」

なんて言って開けるから、何となく


「お邪魔します」


と言いながら部屋に入る。

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