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Pour mon cher -涙の先に-

第8章 雨模様は涙色

なんて思ってると先輩がバスルームから上半身裸で私の傍に戻って来た。



「出来た?携帯」


「はい!しっかり登録しました!」


“そっか”と言って大きな掌で私の頭をポンポンとする眼差しが切なげで・・寂しそうで。


何だか胸が痛くなった。



でもそれは一瞬で、直ぐいつもの眼差しに戻り


「どうする?シャワー浴びる?」


「あ・・浴びてきます。」



そう言って私もバスルームへ向かった。




シャワーを浴びながら自分に言い聞かせる。



私の気持ちをきちんと信じてもらうためなんだ。



先輩の彼女なんだから。




先輩に抱いて貰えるなんて幸せじゃん!





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