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Pour mon cher -涙の先に-

第8章 雨模様は涙色

あ・・・私、今先輩とキスしてるんだ・・。


なんてまだ冷静に考えてるこの時もリップ音と共に降り注ぐキス。


だけど・・何だろう。


決してそれは甘いキスでもなくて。



軽いものから段々と深いものに変わり、いやらしく絡まる舌と響き渡る水音。



・・もう何も考えずこのまま・・・・・・・。



と思った瞬間、先輩は私から唇を離し真っ直ぐ見つめ



「本当にいいの?」


って今更的な発言。


でも、先輩の目が。表情が凄く何故か辛そうで。


そんな表情の先輩を見たくなくて私は自分から先輩にキスをして


「だって、彼女でしょう?」


と言うと、ふっと笑って


「そうだよ?」


言い終わる前に私に覆いかぶさった。

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