
S×強気で恋になる
第65章 暴君甘えん坊
ー同じく19時頃ー
岡崎さん、帰ったかな?
そう思いながら、個室の鍵をかけ
ロッカー室へ向かう
昼間高熱だったくせに、俺が休めと言ったら
ものすごく凄まれたことを思い出す
大丈夫かな
すぐ怒るんだから
俺・・・今日電車できたから
岡崎さんの車、運転してあげたほうがいいよな
そんなことを考えながら、足早に廊下を歩き
ロッカー室をあけた
自分の白衣を戻し、隣のロッカーをみる
・・・・なんだ、もう帰ったのか
昼間で39度あったんだ
体力あるから、逆にハイになってるだけで
体は辛いはず
肺炎とかになったらどーすんだよ
咳き込んでなきゃいいけど
でも、まあ帰ったみたいだし
帰ったら純平いるだろーし
大丈夫ってことだな
はぁっとため息をつきながら、俺は病院の裏口を出た
しばらく裏道を歩くと
病院関係者の駐車場が見える
すると、外灯に照らされた薄暗いなかに
真っ赤な車が見えた
