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S×強気で恋になる

第65章 暴君甘えん坊

あの派手なのは岡崎さんのだ


ってことは、まだ病院?!


疑問に思って車に駆け寄ると、岡崎さんは車内でリクライニングをフルにして倒れるように寝ていた


もー、大丈夫なのかよ!!


俺より出来る男だし俺より優れた人だし
本当にお節介かもしれないけど

放っておくことなんて出来なかった


「・・・・・っん、・・・」
「開けてください!!」


薄目をあけると、片瀬が見え
あんまり聞こえないけど
恐らく開けてください、そう言ってる口元をしていた


んだよ・・・・
隆彦に会う前に、それまでの時間寝ようと思ってたのにもう起こされた

まだ寝た気がしないってのに・・・


そんなことを考えながら、俺はロックを解除する



と瞬間、強くドアが開けられ
風が大量に入ってきて
俺は身震いした

寒い、閉めろ、ドア・・・・

「岡崎さん家まで俺運転します。」
「・・・いい。・・・このあと、用事あるんだ。っゴボッ・・ゴホゴホッ・・んっ」
「体押してでも行かなきゃなんですかー?腕も怪我してるって、藤間も心配してましたよー?」

心配・・・

そんなもんしなくていい
俺は大丈夫だ

「っ、うるせーから、・・・大丈夫だってんだろ!!」

はぁっ、はぁっ、
と息を荒げながら岡崎さんがキレ
また目を閉じようとした

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