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S×強気で恋になる

第66章 慣れと諦め

「・・・・誰かいるかー?」

そう言いながら歩く

特に変わった様子もなく、入り口から
部屋を開けまくったが
別に誰もいなかった

んだよ・・・ただの感か、やっぱり


そう思いながら、ゆっくりと室内を歩き回る

っ、くそ・・・物音が俺の寿命を縮める!!


そう思いながら
俺は最後の扉がある、奥の寝室に入った


誰もいない部屋は綺麗に片付いていて
特に異変もなく
ただの成人男性の部屋だった

テレビの下が散乱していて
その中はたくさんのAVで溢れていた


うわ・・・監禁ものばっかじゃねーか

こいつの趣味!?

あんな童顔で可愛いツラしてんのに
こんな鬼畜なやつで萌えるわけ!?

人ってわかんねーな
グロい・・・


そう思いながらテレビの下から視線を外し
部屋を見渡す



なんか綺麗なのになんか変


・・・・?
ベット荒れてるな・・・

っーか
なんかベットの周り・・・行為の跡が・・・・


なんか変だ、やっぱり
まだこの汚れ乾いてねぇし


って俺なんか刑事みてーだな
心臓バクバクやばいんだけど

そう思いながら、立ち去る前に
ぐるっと部屋を見渡す


と、かけてあるスーツの後ろに
クローゼットのドアがあることに気づいた


クローゼットはさすがにいないだろ
そう思いそのまま開けずに立ち去ろうとする


が、なんとなく気になって
俺はゆっくり扉に近づいた


クローゼットなのに


外から鍵?!


あ、でもこれ俺開けられる


その鍵は三つ数字を回して合わせる鍵で
高校のとき開けるのが流行ったから
俺はこの鍵を開けるのが得意だった

引っ張りながら回して
数字があってると音が違うんだよなー



微妙なカチッって小さい音を聞き分け
俺はクルクルと数字を回す



お、とれたとれた



って、喜んでる場合か



開けようと思うのに

横山さんじゃなくてなにか他のただならぬものが入ってたらどーしようか

クローゼットに鍵をかける必要あるか!?

そんなことを思いながら
恐る恐るドアを開けた



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