S×強気で恋になる
第67章 岡崎と藤間と片瀬と犬(オレ)
それから3日過ぎ、1週間が過ぎ、2週間過ぎ、一ヶ月が経った
相変わらず何の連絡もなく
真一は帰ってこなかった
2回ほど飲みにきた片瀬も
さー?仕事じゃない?
とあんまり知らないみたいで、
どんどん真一が遠くなる気がしていた
出会う前みたいに
一人で寝て、一人で過ごして
だんだんそれが当たり前になった
真一が離れると面白いほど男が寄ってこなくなり
変わりに普段より女が寄ってきていた
・・・・・俺、痩せたな・・
鏡にうつる自分を見てふと思う
はぁ・・・
真一なにしてんのかな・・・
俺ちゃんと待ってるのに、な・・・
もう、泣いてばっか
ふざけんな・・
夢の中じゃなくて
ちゃんと連絡してこいよ
いつのまにか季節は秋で
一人じゃ寒いこのベットに
俺は身を丸めて寝た
夢に出てきても触ることも
抱きしめてもらうこともできず
仕事だから
って理由に納得できない自分がいた
俺が熱出た日も
残業で遅くなった日も
誰も俺のそばにはいなくて
やっぱり俺は幸せすぎたんだ
これが日常だ
と諦めも出てきていた
なんか怖くて和也に会ってねぇな・・・
でも、和也に会ったら
俺
本当に泣いちゃいそーだ
・・・藤間・・・・・
藤間に聞いてみよう
なんか教えてくれるかもしれねーし
それにあいつの手・・・
バカ、なに妄想してんだよ!!
頭撫でられたら誰もいいってわけじゃないだろ
はぁ・・・
俺もう限界だよ、・・