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S×強気で恋になる

第67章 岡崎と藤間と片瀬と犬(オレ)



定時になり、俺は荷物を持って会社を出る

疲れた・・・
今日は藤間と会う約束の日か

まだ時間早いな
カフェでも寄って時間潰すか


そう思いながら、歩くと目の前に
真っ黒な外車が止まった

そしてそのまま窓が開けられる

「早く終わったから迎えにきたぞ。タイミングよく出会えてよかった。乗れ」
「・・・ありがとう、ございます・・」

そしてそのまま後部座席に乗ると笑われる

「俺は家族か?友達だろ?助手席乗れよな、」
「え、あー、・・・うん・・・」
「元気ねーな。後ろで寝てろ。俺の家でいいのか?」
「・・・・藤間なんか優しい・・」
「お前Mだなー。そんなに虐められてーのか。寝ないなら、お前のこと教えろ」
「・・・ッコホ・・・俺のこと?・・寝るわ」
「可愛くねーな。さっきから鼻水すってっけど、風邪か?」
「昨日の夜から。・・・あんまり寝れてねぇ・・」
「・・・・・寝てろ」


そう言って俺が黙ると、すぐに寝息が聞こえてくる


優しくなったな、か・・・

純平がなんか落ち込んでるっぽいのに
からかえるかよ

ざけんな

ちらっと寝顔を見る


疲れきってるな


起きなかったら寝かしといてやるか


なんで俺がこんなに世話しなきゃなんねーんだよ!
岡崎まだ帰ってこねーの?!


ふざけんじゃねーぞ、あの野郎


お前の大事なもん奪うぞ!!



そう言ってみるものの、他人のものに興味はない



起きたらムービー見せてやるよ



そう思いながら車を走らせた


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