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S×強気で恋になる

第69章 期待させんなよ

真ちゃんを帰らせて昼休憩もとっくに過ぎた、今頃お寿司を食べだす


・・・なんか忘れてる気がする・・


そう思いキョロキョロと部屋を見る
なんだっけ・・


寿司・・・七瀬・・・契約・・・


!!!!


純平!!!!!!



ガタッと立ち上がり、奥の部屋を開けると
純平は手をネクタイで縛られてタオルをかまされていた


寝てるし・・・



ったく・・・真ちゃん解くの忘れてったろ
最低だな

そう思いながらネクタイの結び目に手をかける

と、引っ張って解こうとしたのか、結び目が固くなっていた。
それを、なんとか解きタオルをとって喋れるようにしてやる

そしてゆさゆさと揺すると
純平は目を覚ました


「起きろ。純平、昼休憩終わってるぞ。部長には話つけてるから、寿司食ってゆっくりして、な?」
「っ、・・・やべ、寝てた・・・。あいつは?」

「・・・・・病院だろ。お前な、縛られるの慣れすぎ。これ、異常だぞ。そこに慣れんな。もっと抵抗しろよ」
「っ、してるよ!!!!俺だって抵抗してっけど、・・・あいつ力強いし・・怖いし・・・」

「せめて好きだし、とか言ったら納得するけど。怖いってなんだ。同棲してんだろ?嫌なことは嫌っていえる関係じゃないと、奴隷か?本当にペットか?」

「最近・・・安藤のことがあったあたりから・・あいつ怖いくらい・・・なんつーか・・・」
「束縛されてんの?」
「束縛っーか・・・なんか隠してんだよ。あいつ、絶対何か隠してて・・・俺に何か言おうとしてるんだよ・・」

鋭いな・・・さすがの観察力・・・
こいつ小さい時些細な変化も漏らさないように
置いてかれないように観察してたからか
なんでもすぐ気付く・・・

「真ちゃん、ツンデレだから。たまには、デレっとしてやればあいつも気が変わるよ。・・・俺もいるし、なんかあったら何でも言え」

今までは兄弟みたいなもんだろ?って
言ってたけど
その一言はどーしても言えなかった

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