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S×強気で恋になる

第70章 出張大波乱!




診察時間が終わり、真一が上にあがってくる頃
俺はなんとかベットから出て
ソファに座ってじっとしていた

「純平。書類、和也がお前にって、ここ置いとくぞ」
「え・・・・あぁ、・・・え?」
「なんだよ。」
「出張行くの知ってた?」
「まあな。俺も行くけどな。」
「へぇー・・・・・え?・・・はぁ!?」
「当たり前だろ!!あんな七瀬とかいう変態とお前と和也。行かせれるか!!」
「し、仕事だろ!?バカバカ、ぜってー無理!」

絶対犯されんだろ!!
バカじゃねぇの!ほんと下半身だけのケダモノだな!!


「純平さ、俺がいたら嫌ってこと?不都合でもある?」
「っ・・・・・も、わかったよ!!!」
「気に食わないな、その口の聞き方」
「キレんなって!お前短気なんだよ!!!」

そう言って怒鳴ったところで、
俺のお腹が鳴った

「・・・・・飯は?」
「・・・・・まだ・・・だけど・・」

そう言うと大袈裟にため息をつかれる

「お前な、太らない体質で一生懸命食ったり筋トレしたり強姦防止してるくせに、そーやって飯抜くのはどーかと思うぞ。・・・食べても鍛えても華奢だけどな、純平は」

あはは
と面白そうに笑いながら、真一がキッチンに行く

「っ、俺だって太りてーし、マッチョになりてーよ!!!!そしたら、・・・」
「そしたら?・・・・・・・男に襲われなくて済むってか?・・・俺にも抵抗できるしなぁ?片腕で両手首抑えられるなんて、屈辱だった?」


っ、ほんと意地悪・・・・


俺だって努力してんだよ
筋トレしたりプロテイン飲んだり・・・

だけど体質だからどーにもなんねーし
食っても太らねーし

そう思って黙っていると
真一が続けた

「だけど、そこがお前のいいとこだろ。無い物ねだりするなよ。・・・俺が守ってやるんだから、な?」
「・・・・・うるせー・・・。俺準備してくる・・」
「出来たら降りてこい。晩飯、カツ丼な」



カツ丼かー・・・うまそ



あー腹立つこと言われても
カツ丼ってきいて、もう許してる自分がいる

こーやって餌付けされてんだろーな
なさけねー・・・

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