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S×強気で恋になる

第70章 出張大波乱!


相手先との取引も終わり
最寄り駅からホテルまでタクシーを使わずに
歩いて移動していた。

相手は渋っていたはずが、
七瀬の活躍によって契約が成立し
みんな上機嫌だった。

藤間は社外で待たされ、先にホテルに戻ってる
とのことだった

関西弁が聞こえ
街が賑わっている中を三人で歩く
俺はそばにいてサポートしただけで
特に何も目立つことはしなかったけど
同じ時間を共有できたことか
すごく嬉しくて充実感を味わっていた


でも、なぜか向こうの代表の人が俺に手土産をくれて
俺はそれを持ちながら二人について行っていた


道覚えとかなきゃだな・・・
俺方向音痴だから、駅はこっちで
ホテルはこっち?
てゆーか、何ホテル泊まるんだっけ?

やべー、離れたら携帯あるから平気だけど、
確実迷子なる。

二人の会話をよそに、俺は見慣れない街を
ずーっと眺めていた




「いやーすごい。七瀬さんはこーなんていうか、・・・営業のプロだね」
「恐れ入ります。岡崎専務がおっしゃったプランを提供したまでですよ。それに・・・」

そう言って、チラッと七瀬が純平を見る

「ー・・だな。純平が向こうの代表の女虜にしてたからな。」
「ですね。彼はやっぱり連れてきて正解。・・・専務、今晩二人だけで飲み行きません?・・明日の打ち合わせと、一応勝利を祝って・・どうですか?」
「純平も連れて行こう。置いてったら可哀想だろ」
「いいえ。二人で行くんです。藤間さんも来たら、ややこしいじゃないですか。・・・ここは2-2ってことで。だめですか?」

そう言って、七瀬がほんの少し真剣な顔をした気がした

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