テキストサイズ

S×強気で恋になる

第23章 テキーラ 夏目と部長の奇襲

車内で純平が話し出す

「んー。お前の匂い・・・安心・・・するー」
そんなことを、言われる。
「そーか?疲れたろ。」
あくまで何もなかったように振る舞う。
こいつは明日になったらほとんど覚えてないに違いない。
っーか、アルコール呑むと変わりすぎだ、お前は。
だから、無理矢理呑ませられんだよ。
こんなに跡つけられやがって!

「帰りたかったのにー、呑まされたー。・・・真一の・・グラタン・・・食べたかったのにー・・」
俺はちょっと嬉しくなる。
朝の会話、覚えてたんだ。
たしかに、アルコール呑んだ純平、別人になって可愛いな。
「お前、俺以外の前でそんな可愛い姿みせたのか?」
「可愛くねーよ・・・んっ。真一に怒られるって言ったら・・・2人が・・・俺舐めたー・・・風呂入りてぇ・・・なんかフワフワしてて・・・楽しかった」
あははと笑う

俺は舌打ちしていた。
こいつどーにかしろよ、もう
俺が泣きたい。

「お前さー、誰のものか分かってんの?」
「んー・・・と、・・真一のものー。でも、なんか・・・・もっと早くっ・・来て欲しかったなー。怖かった・・・真一がいて・・・よかった・・・」

突然泣き出す純平


・・・。はぁ。

ようはあれだろ、完全に酔っ払ってると。
笑って泣いて忘れて

でも、最後のは本音かもな。
俺も心の中でお前に呼ばれた気がした。

すぐに

すぐに助けてやれなくて

ごめんな純平。

こいつ調教すんのも楽しい。
だけど、こいつは大事なものとか勉強以外はなんも家族から教えてもらってない気がする。
そっちの躾もしてやるか。

「お前さ、明日車出してやるから前テレビでやってた美味いケーキ買いにいくか。」

「・・・イチゴー?」

「あぁ。いちごのやつも、オレンジのやつも、全部だ。」

「なぁ・・・アイス食べたい。喉、やけたー。酒焼けしてるー。だから、アイス!コンビニ寄ってー。」

「お前・・・俺をパシるなんていい根性だな。」
躾直してやる。
そう思いながらコンビニに寄り、アイスを買って
車はマンションの地下駐車場へと吸い込まれていった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ