テキストサイズ

S×強気で恋になる

第23章 テキーラ 夏目と部長の奇襲

「なー、聞いんの?真一?」
俺の側までやってくる。
「あぁ、聞いてる、好きだよ、純平が。泣かせて喘がせて悶えさせたいくらい好き。」
頭を撫でてやると嬉しいのか、微笑みながら俺に抱きつく。

おい、まじか、こいつ
ここまで酔っ払って人って変わるのか。
俊哉が、昔無理矢理酔わせて女に引き渡してた理由が、分かるな。
これじゃあ、まじで別人・・・

「俺細身だけどなー180センチあんだよー。でも、お前俺よりでかいー。なんかなー、俺ほんとに真一の匂い落ち着く・・・。真一が兄貴だったらな・・・」

突然ずっしりと重みを増す体。

寝たー!!!こいつ立って寝てやがる。

どーなってんだよ・・・

ベッドに運び寝かせ、シャツをパラっとめくる

無数に付いた痕・・・

お前キスマーク付けられすぎだろ・・・

もっと辛いお仕置きが、必要だな。
可愛く乱れやがって。
飼い主、心配させんな。

一応医師として、全身を触り怪我がないかチェックする。右手の骨も無事だった。

パチンーと電気を消す

「しん・・・いち・・・」

「ここにいるから、俺以外誰も夜這いに来ねーよ。安心して寝ろ。」

久しぶりにヤらずに寝る夜だなー。
穏やかだー。


ビリリリリリリ

不意に鳴る純平の形態

着信を告げる画面には

俊哉

と表示してある。

俺はおそるおそる電話にでた。

「はい。」
「お前電話はすぐ出ろよ。っーか、最近無視しすぎ。仕事たまってんだけど。俺さ、客からの前払金使い込んでんだから、返す他道ないんだよ。わかる?お前が女抱かなきゃ、お前の最後兄貴は借金地獄ってわけ。まぁ酒はこっちで用意するからさー、お前早く酔っ払うよーに徹夜とかして疲れた状態でこい。来なきゃ・・・手荒なやつ迎えいかせるから。返事ぐらいしろよ、兄貴に向かって失礼だな。全身フルボッコの刑してやろーか?あとさー、」

そこまで言わせて話を遮る

「あの、どちら様でしょうか。誰の話をしているのかさっぱり。おかけ間違いではありませんか?」
そう言って電話を切る
ついでに、履歴を消去し、着信拒否をした。

前払金使い込んでるってのは::
純平、そろそろやばいかもな

「お前は俺のもの。俺からしかお仕置きも愛もエッチも感じるなよ?」

守ってやる。
絶対・・・・。

そう胸に誓って
純平の横に滑り込み、
穏やかな夜を過ごした。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ