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S×強気で恋になる

第73章 これが俺


真ちゃんが出て行き
部屋には俺たち2人が取り残される


「隆彦。お前、いい加減真ちゃんからかうのやめろよ。いい年こいて、めんどくせぇだろ?」
「和也俺を疑ってんのか。」
「・・・正直俺は、今回は白だと思ってる。なんで、昨日俺が無理矢理純平を預からなかったと思う?・・・お前がほんの少しだけ、なんか嬉しそうに見えたっーか・・・。本当に心当たりねーの?このままだと真ちゃんとは絶縁だな。」

そう言って、隆彦の部屋を出て行こうとすると
隆彦が声をあげた


「直人!!!!!!」



「突然でっけー声出すなよ。なんだ、直人って・・・は?!こいつ、誰?っーか、・・・ずっとここに、いたわけ?」


隆彦が突然怒り狂ったように名前を呼ぶと
仕切られて見えなかったが部屋の隅から
一人の男が出てくる

こんな奴いるなんて知らなかったぶん
俺はかなり驚いていた

そりゃあ、隆彦がドSだからMを何匹か飼い慣らしてることは知ってたが、まさかここにいたとは思わなかった

「ごめん、なさ・・・」
「直人。純平に何した。お前だろ、どっかやったの!!!言えよ!!!!!」

そう言って、首を締め出す隆彦をやめさせて
俺は直人って男と向かい合った


調教されきってんのか、ボロボロで
傷だらけだったけど

隆彦ではなく俺と向き合ったとき
怯えた顔ではなく
貶すような顔で薄っすら笑った



なんだこいつ・・・・・

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