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S×強気で恋になる

第73章 これが俺




「てめーら、純平に何したって聞いてんだよ!!!」

ギリギリと和也の首を絞めながら怒鳴る

隆彦はぶん殴っても
下を向いたままだった

「おい!!なんか言えよ!!てめーが、純平どっかやったんだろ?!純平消えたって何だよ!!!!!」
「・・・真一。まじで俺は知らない。確かに昨日一緒に寝た。だけど、朝起きたら誰もいなかった。事実だ。俺はなんもしてねぇ」
「そんなの信じられるか!!!」

そう言って物を蹴飛ばしながら
咳き込む和也の胸ぐらをまた掴む

「なんでお前がいながら・・・!!」
「だっ、て・・純平・・爆睡して、し・・!!っか、いい加減、放せってんだろ!!!」

バッと手を取られ
俺たち3人は向かい合った

誰も嘘は言ってない

急にそんな気がして、それだから余計に不安になって俺はその場にしゃがみこんだ

「知らねぇなら、・・・本当に知らねぇなら純平どこ行ったか探せ・・・」

そう言うのに、頷いたのは和也だけで
隆彦は頷かなかった

「真一。もうやめにしろ。いつも探して見つけて、また逃げて。そのたんびに仕事もしねぇお前を見てらんない。それに、純平が望んで出て行ったかもしれねーのに、尊重してやれよ。・・・お前らおかしかったんだって。いい加減目を覚ませ。」

そう言って立ち上がる隆彦を見て
俺はまたぶん殴ろうとしていた

だけど、振り上げたとき
なんかもうこいついいやって

そう思って


その手を戻して部屋を出た



純平はいなくなった
携帯とネックレスを置いて




俺に一言も告げずに

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