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S×強気で恋になる

第76章 粉雪


思いっきり不機嫌な顔で
ズカズカ歩いてきた真一が
なぜか俺の隣ではなく
太田の隣に座って俺は驚いていた

「横やんー・・・この人の隣嫌ですよ、僕」
「黙れ豚。俺の方を見んな。」

そう言って真っ直ぐ前を向いて
俺と和也しか視界に入れない
真一を不審に思いつつ
微妙な空気で晩御飯を食べた

これ以上ここにいてもらっても
太田に悪いと思い
飯が終わったら帰宅を促す

と、本人はうまい飯が食えて嬉しかったらしく
えらく上機嫌でまた来ると言って帰っていった

「純平、俺も帰るわ。真ちゃんあんなんだけど、お前の友達と仲良くなろうと頑張った方だと思うから、その点については触れねーほーがいいかもな。まあ、お前もお前だ。真ちゃんをどーする気だ。言っとくけど、俺もあんなこうなんつーか、ぽっちゃり?・・・なのは嫌だがんな」
「えーあれで?!真一の態度、酷すぎじゃねーか?」
「間違ったことは言ってねぇからいいんじゃねーの?それにあいつあーゆー奴だし。じゃ、帰るから、戸締りしろよ」
「・・・和哉また」
「ん?可愛い顔しすぎ。また二人で出掛けような。」


パタンと扉が閉まり、俺はロックをかけて階段を上がる。ため息交じりに2階のリビングに戻ると
真一はソファーに寝転んで、目を閉じていて

そんなくつろいでる真一をみたのは初めてだったから
俺は驚きつつも真一の頭の近くに座った

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