S×強気で恋になる
第77章 ありがとう
寒気と冷や汗で目が覚める
見覚えのない部屋に戸惑いつつ
しっかり目を開けてだんだん頭が起きてくると
ここがマダムのお仕置き部屋だと
確信する
体を起こそうとするのに
右側に力が入らなくて
それどころか酷く痛んだ
この感じなんか・・・・
そう思いながら
起き上がるのを諦めて天井を向く
真一がいなくて
あいつの相手せずに寝てたから
キレたのかな
と不安になるけど
前みたいに不思議とそれが怖いと思わなくなっていた
慣れた
というのは、認めたくないし
我慢すればいつかは終わる
ってのもそうなんだけど
そう思うと俺は真一のなんなのか
わからなくなる
だから・・・
きっとこの感情は
お互いがお互いを信頼してるからだ
って片付ける
SMプレイの基本だろ?
俺はお前を信頼してる。だから大丈夫
そう前あいつ言ってたな
まあ、独りよがりで俺を好きにしたいだけで
本当に俺を思いやった言葉じゃねーんだけど
今はほんの少しわかる気がする