S×強気で恋になる
第78章 終わりは告げないで
仕事を片付けて純平の家に行く
途中でマンションの住人とすれ違うが
ちゃんとみんなに会釈する
なんか合鍵で開けるって
ちょっとテンション上がる・・・
そう思いながら勝手に部屋に入ると
部屋が俺の匂いじゃなくて
昨日も嗅いだ純平の柔らかい匂いがしていた
あいつ朝なに食ったんだ?
そう思いながらシンクを覗くと
コーヒーを入れたのか
マグカップが置いてあった
これだけか
なんか鍋でもしようかと思って
具材買ってきたけど
あいついつ帰ってくんだよ
サプライズにするか
俺がいたらあいつ・・
泣いて喜ぶな
バカ犬だから尻尾ブンブン振るな
かわいーやつ
そう思いながら、具材を冷蔵庫に入れて
ソファーに横になる
と、途端に睡魔が襲ってくる
前は、よく純平が病院の前で待ってたな
俺を庇って怪我したこともあったっけ
あんときは
俺のこと忘れちゃって・・・
思い出してキスしてくれた時
死ぬほど嬉しかったっけ
俺がいつのまにか
欲張りになってたのかな
ただそばにいれば
それでいいってこと
分かってるようで、すぐ見失う
俺もまだまだ青いな
ねむ・・・・・
ちょっとだけ寝よ・・・・・