テキストサイズ

S×強気で恋になる

第8章 いい加減にしろよ

そのあと、なかなか解いてくれない岡崎に苛立ち、完全に岡崎にペースを奪われつつあった。


昼前になり、岡崎は昼食を作っていた。

・・・、トイレ行きてー。
ちょっと前から思っていたが、岡崎が隣にいて仕事の話やなんやかんやと質問されたり質問したりで、話していたのと、ズボンがおろせない困惑から俺は言い出せずにいた。

でも、

そろそろ限界かも。。。

やばい。

ソワソワしてたのだろう、
岡崎がニヤつきながら寄ってきた。

思わず俺は下を向く。

「トイレ行かなくていいのか?大丈夫か?」

なんて突然優し気な声で聞いてくる。
いつもより真剣な眼差しに、解いてくれるかもって期待すら生まれた。だけど、そんな幼稚園児みたいなこと言えるか!

「うるせーな、大丈夫だよ!トイレなんか行かな・・・
あ゛っ・・・くっ」

ふいに膀胱付近を押される。

「てめ、何しやがんだ!」
俺はもう涙目だった。
「膀胱炎にでもなっているのかと、心配して触診してるだけだ。心配するな、俺は医者だ。整形外科だがな。」
そう笑いながら、遠慮せず押してくる。

俺はもう耐えられず、何度も失禁しそうになる。
「くっ・・・はっ・・」
「やせ我慢はいけないぞ。体に悪い。ほら、俺がズボンおろしてやるよ。」

岡崎は笑いながら、俺の脚に手を伸ばしお姫様抱っこの形でトイレまで連れた。
ジーっ、とチャックをあけられる。
もう死にたい。
なんでこんな昨日今日のやつに、俺のトイレ姿をらさらさなきゃならねーんだ。

くそ、負けたくねぇー。

「出てけよ。一人でできる・・。」
「純平・・・ぶら下げたままやるのか?あっちこっち濡れて、大変になるぞ。」
そう言って、後ろから俺のモノに手をかける。
「なっ!やめろよ!てめーが左手解けばいいだけの話だろ!?」
不敵にニヤニヤ笑う岡崎。
それにこの態勢。
もうなにされっかわかんねー。
怖い・・・。
恥ずかしさと戦う俺は閃く。
「ちげーや、そうだよ。男子トイレはみんな仕切りないもんな。てめーの希望通りしてやるよ。」
やけくそになり、強がりも訳が分からなくなっていた。完全に謎の発言である。
「お利口だな。純平かわいいぞ」

ぐっと膀胱を押され、
俺は尿を吐き出した。

死にてぇー。俺は顔を赤くして俯いていた。

その姿を満足気にみる岡崎には、もう気がつかなかった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ