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S×強気で恋になる

第8章 いい加減にしろよ

「純平さー、トイレしたくないわりに、溜まってたな」
しれっとそんなことを言う。
「いちいちうるせーな、」
何時間も縛りやがって。
って言葉は胸の中に止めておく。せっかく解いてもらったのに、また何されるかわかんないからな。
第一朝起きてから昼まで、めちゃくちゃ我慢したんだ。そりゃたくさん出るに決まってんだろ!!
誰のせーだ、誰の!

っーか、住むっていつまでいるんだよ。
なんで、追い返したいのにこいつの飯こんなに上手いんだよ。
俺、腕おってから頭おかしーのかな。
ふっ
と笑ってしまう。




岡崎目線---



あ、純平が笑った。

やばい。可愛いい。
泣かせて苦痛に悶える顔もいいが、こいつ笑った顔めちゃくちゃかわいいじゃねぇか。

目が合う。
上手く使えない箸に苛立ってるのか、
眉間にシワが寄りっぱなしだ。

「そんな顔で食べるな。うまいか?」
そう聞きながら、皿を近くに寄せてやる。

「うるせーな、せっかくの上手いメシがフォーク使えねーせーで、まずくなりかけてんだよ!!」
ポトポト落としながら一生懸命食べる姿は、妙に愛らしかった。それに上手いっていってくれたことが、嬉しかった。


「デザート、、、食うか?」
そう優しく聞く。


「まじ?あるの?ラッキー!」
「素直に返事できるんだな。デザートに心揺さぶられるとは、本当に可愛いいな。」

「・・・・/// 甘党なんだよ。わりぃか!」


くっそー!!!やられた。
あいつの前で、やった!とか言っちまった。
反省しつつ、
「食べやすいように、切ってある。こぼすなよ。」

そう言われて持ってきたケーキを、俺は平らげた。
岡崎はそんな俺をじっと見つめてた。

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