S×強気で恋になる
第80章 真一のバカ
はぁ?
っと言い返そうとしても
電話は切れていた
ムカついて後部座席に投げると
藤間が俺の肩を殴る
「いた!!!!」
「いてぇのは携帯のセリフ。人の投げんな。岡崎なんて」
「国桜志大?そこ行こうって。お前らそこだっけ?」
「片瀬もそこの医学部。修士までだけど。博士は別でとったからな」
「ふーん・・・」
「喜ばねえの?あいつ昔話しねー主義なのに、母校に呼ぶなんて愛されてるねぇ」
「うるせぇ!愛なんかねーよ!!っーか、これどーすんだよ・・・・」
そう言って指輪を外すと
藤間に大笑いされた
「付けといてやれよ。減るもんじゃねーし。あいつそーゆーとこ、古臭くて型にはまってるよな。でも、まぁピュアなんじゃん?だって、今時・・・・ホモカップルで指輪って・・・ちょ、笑える」
「!!!笑うな!!!!!っーか、ホモカップル言うなーーー!!!!お前らもだろ?!なぁ?!」
そう言いながら
藤間の肩を殴ると
後ろからクラクションが鳴った
「ほら、岡崎が怒るからじっとして」
「あいつどんだけ目ぇいいんだよ!!」
「ある意味モンスターだよな。捕食されんなよ。」
「怒ると怖いよな。あとは別に・・・」
そう言って
ほんの少し微笑む純平をみて
俺は驚いていた
「純平変わったな」
そう言いながらサービスエリアに入ると
純平が不思議そうな顔をした
「変わった?俺が?嘘付け。なんも変わることしてねーよ」
そう言って純平がシートベルトを外す
「変えたのは岡崎か。喉乾いた。なんか飲みもん買ってこい」
「やだよ。俺喉乾いてないし。一緒に行けばよくね?」
「・・・・一緒には行けねーな。純平、窓の外」
「え?あ!!!」
窓の外と言われて
素直に見ると
真一が助手席のドア前で
ガンつけながら仁王立ちしていて
俺はサーっと血の気が引いた