S×強気で恋になる
第80章 真一のバカ
指輪・・・てっきり外してると思ったのに
つけてくれる・・・
そう思うと嬉しくて
俺は知らぬ間ににやけそうで
純平の顔を見ないようにしていた
「待てって!歩くのはえーし、お土産買うんじゃねーのかよ!!」
「もうやめた」
「はぁ?おい、ちょ、なんだよ変だぞ!!」
そう言って、追いついた真一の腕を掴んだ
「だー!!純平お前うるせぇ!不機嫌くんみてーに、仲直りのお土産買おうとしただけだろ。もうやめた」
え?
なにそれ
そう思いながら、真一の顔を見ると
苦笑いしていて
俺はつられて笑ってしまった
「・・・・買うか?」
「早く買え」
「なんだよそれ!一緒に選ばなきゃ意味ねーだろ!」
「・・・俺お前と違ってぬいぐるみの趣味ねーし。選びきれねーからさー」
「っ、俺もんな趣味ねーよ!!」
「くまちゃん?」
「それとこれは別!!まじ性格わりーな」
「ここで犯してくれって合図?」
「ば!!・・・早く買おう、な?これ、これでいいか?」
犯すなんて言うから
焦ってご当地マスコットを手にしたら
真一が片眉をあげた
「奥さん、それは趣味が悪いだろ。こっちがよくね?」
「いや、それだってご当地○ティちゃんじゃん」
「有名だろ。○ティちゃんは、100年経っても人気がありそうだ」
「はぁ?なんでもいいから買ってきてよ」
そう言うと、真一がニヤっとしながら
ちょっと首を曲げて俺の耳元で吐息を漏らした
「旦那さんって言って」
何色っぽく言ってんだこいつー!!
そう思いながら
赤面してレジに向かうと
真一が大笑いしていて
俺はまた赤面した
からかいやがって
ちくしょー!!!!