S×強気で恋になる
第80章 真一のバカ
「それじゃあ、また機会があったら」
「アメリカでも勉強を怠らず、日々」
「先生、そればっかり変わらないですね。岡崎とまた来ます」
「いやいや、それが一番大切なことだよ。ところで、さっきいた綺麗な・・・横山さんだったかな?」
そう言って先生が
キョロキョロすると
岡崎の顔色が変わった
「あいつ・・・!!」
「じゃ、僕たちこれで失礼します。岡崎、純平探しに行くぞ」
そう言って、研究室を出るが
どこにも純平はいなかった
「おいおい、まじで迷子なるか?」
「あいつそーゆー奴なんだよ。興味向くとそっち行っちゃうからさー。あれだよあれ、どんぐり拾って勝手に迷子なるタイプ」
「純平らしーな。で、純平が何か興味引きそうなもんここにあるか?」
藤間がそう言いながら廊下を歩く
その横を歩きながら
純平の気持ちになって考えた
多分あいつは退屈してて
今日あったかいから眠かったはず
桜?
・・・・座るところ探すよな
俺だったら珈琲買いに行ったり
カフェ行ったりするけど
純平は多分
何か食いもん買ったりはしに行かないはず ・・
そう思っていると
たくさんのオシャレな椅子や机がある
学生サロンにつく
休憩室・・・
純平ここにいたはず
そう思って、階段を降りようとした
藤間を引き止めた
「あ?座るのか?余裕だな、岡崎」
「いや、考えてんだよ。ちょっと座ってゆっくりしよう。」
そう言って座ると
藤間もこっちに来て、懐かしそうに辺りを見ていた
「うわ、お前の写真あるじゃん。やべー・・・若っ!」
「はぁ?俺そんときが一番楽しかったな」
「優等生で紳士、岡崎君だったもんな。王子様だっけ?」
「暗黒時代だ、それは。俺はそんなん言われても嬉しくねぇ」
そう言いながら、写真をよく見ようと
立ち上がると
懐かしいチャペルが見えた
あいつ・・・・
絶対あそこ行ったはずだ・・・!!
よりによってあそこかよ・・・・
「藤間。純平の場所検討ついた。ちょっと二人にさせて。俺携帯持ってるから」
「・・・お幸せに。俺は寮に行くわ」
「・・・・・悪りぃな」
そう言いながら階段を駆け下り
俺はチャペルに走った