テキストサイズ

S×強気で恋になる

第80章 真一のバカ


「なに?お前ら解決したの?」
「解決?俺たちはもともと円滑にいってる。なぁ、純平」
「・・・うん。いつもこんな感じだし」
「それ!そこが変!っーか、純平が変!!まあ、いいけど。帰る?っーか、お前が来たいっーから来たけど何しに来たわけ?」

そう俺が言うと
岡崎がほんの少し笑って
純平の手を握った

「なにってプロポーズの返事もらいに。な?」
「・・・俺がしたんだけどな」
「はぁ?したのは俺だろ。純平は返事しただけだ」
「ちげーよ!俺が勇気を出して、」

そんな言い合いをする2人を見て
俺は思わず声を出した

「ストップ!!ストップー!!何そのラブラブ。気持ち悪いな。」
「たまにはこんな日もあんだよ。な、純平」
「まあ、な・・・」

「はぁ?・・・帰ろうぜ。時間的に、このままだと渋滞に巻き込まれるぞ」
「そうだな。帰るか」

岡崎がそう言いながら歩く後ろを
純平が当たり前の顔で歩いていて
俺は動揺するとともに安心していた


純平に岡崎のこと
車の中で話した甲斐があったな


俺ってこれキューピット?

なんて、そう思いながら
2人の後ろを歩いた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ