S×強気で恋になる
第80章 真一のバカ
しばらく座って余韻にひたる
純平は俺の手にずっと手を重ねていた
「純平なんで、このタイミング?別に嬉しいから、いいんだけど」
「・・・暇だったから携帯で占いしたんだ。」
「うん」
「そしたら、大事なことは今日言わないと一生言えずに失うって」
「・・・・・・はぁ?」
「いや、だからさ、今日しかダメだって書いてあったんだよ」
「占い?」
「占い。」
・・・・・はぁ?
占いかよ
っーか、占いの言うことそんなにすんなり聞くのか
こいつらしーっーか
妙に納得っーか
バカ?
まあ、愛おしいか?
複雑な思いでいると
純平が重ねてた手を握った
「・・・うそ」
「・・・・うそ?」
「本当は・・・」
「うん」
純平が何か言おうとした瞬間
とびらがものすごい大きな音を立てて
開いて、そとから藤間が入ってきた
「おい!!!おめーら、何いちゃついてんだよ!!おせぇ!!!!」
「うるせーな!!今大事な話してんだよ!!・・純平、続き、な?」
「やだよ、恥ずかしい。また、今度な」
そう言って、手を離して
さっと立ち上がる純平をボーゼンと見る
おいおいおい
今一番大事なところだろ?
えー俺聞きてぇよーー!!
教えろよー!!
そう思いながら
立ち上がると
純平が頬にキスをした
そして、
「藤間邪魔すんな」
って可愛い声で言うから
俺は柄にもなく赤面していた