S×強気で恋になる
第81章 スタートライン
寝ている純平の頬やおでこを触る
熱はなさそうだけど
だるそうだったな
そう思いながら、目が覚めたのか
薄目をあけて俺を見る純平に優しく声をかけた
「起きた?ちょっと休憩するけど、トイレとか行く?飲みもん買ったり・・・できそうか?」
「・・・寝てた」
「爆睡してたぞ。とりあえず、外でよう。」
そう言うと、ジャケットを着て
純平が目をぱちぱちさせながら
ドアを開けた
風に髪の毛がなびいて
それを手で押さえながら
俺の方を見る純平が
可愛くて
俺は獣みたいにムラムラしていた
「水買いたい」
「うん。藤間先にコンビニ行ったみてーだし、先買いに行くか」
そう言って歩き出す
軽く咳払いをする純平を気にかけつつ
俺たちはお店に入った
純平が結婚したいって
言ってくれたからか、分からないけど
急に守るべき大切な存在に思えて
いつもより愛おしさが万倍だった
「・・・純平、風邪引いた?具合悪い?」
「・・別に大丈夫。・・・なんかだるいだけ」
「無理すんなよ。」
そう言いながら、ぽんぽんっと頭を撫でられる手が優しくて俺は変な気分になっていた
なんか嬉しい・・・
頭撫でられただけっーか
触られただけなのに
なんだこれ
変な感じ
そう思っているのに
目はずっと藤間と喋る岡崎を追いかけていて
俺は自分で自分が分からなくなっていた
やばい・・・俺・・・・
あいつに
抱きしめられたり
撫でられたり
そーやって俺のこと触ってほしー・・・・・・