S×強気で恋になる
第81章 スタートライン
いつもは絶対しないけど
なんとなく触れていたくて
俺は純平の腕を掴んでずっと太ももの上で
手を重ねていた
「っ・・・」
「なに?いや?」
「・・嫌じゃないけど、・・・」
「付き合ってるからいいだろ。お前の全部俺のもんだし。可愛いし、食べたいし、かじりたい」
「ちょ・・・ほんと、離せっ、・・・」
「・・・・・。藤間からなんかもらった?」
「っ、なん、か・・・だるかったから、・・・」
「変な色の薬?」
「・・・・ピンクっ、ぽか、った・・・なん、か、変だ、から、手・・離して」
そういいながら純平は、俺の手から逃げて
自身を抱えて目を閉じた
顔を赤くして息も漏れほんのり汗ばんだ純平を横目で見ながら、俺はため息をついた
藤間ふざけんなよ・・・
人の女に薬盛るって
このタイミングでありえねーだろ
っーか、こいつ半分でも十分効くのに
マックスの分量あげたんじゃねーだろーな
そんなことを考えながら
高速を飛ばし気味で走る
と、純平が俺の腕を触った
「し、んち、・・・熱い、・・触って、ほしー・・」
「我慢しろよ。もうちょっとしたら、降りてホテル行くから。目閉じてろ」
「・・う、っ、・・ん、・・・出した・・い」
「俺が意識飛ぶまで愛してやるから、自分で処理すんな。手縛るぞ」
「わか、っ、た・・から、・・・お願・・い・・」
「可愛いな。30分くらいで着くから。俺のこと旦那さんって言って」
「・・・・・」
「純平?」
言えよ早く
言わなきゃ殺すぞ
って声音で言うと
純平が俯きながら小さな声で
旦那さんって言うから
純平に触れてもないのに俺の息子がほんのり喜んだ