S×強気で恋になる
第82章 いつもそばに
おもえば純平がこんな顔するなんて
最初は想像できなかった
最初は頑なに俺を拒否して
触るな
嫌いだ
そう言っていたっけ
そう思いながら、俺の前で精を放った開放感でか
ぼーっと浸っている純平の首筋に痕をつける
俺のものって印
純平の細くしなやかな体
俺の知り尽くした
俺が開拓した
俺だけの純平
そう思いながら、首筋に唇を近づけ
軽く吸い上げたり噛んだりしながら
顔を上げて純平の目を見る
「気持ちよかったか?」
そう聞くと、コクンと頷いて
俺の背中に手を回した
あぁ・・すげー幸せ・・・・・・
いじめて泣きそうな顔
俺にひれ伏す身体
助けてもうやめろって懇願する顔
そんなんでしか興奮できねーと
思ってたけど
純平が初めて俺とセックスした後に
微笑んでるのみたら
それだけで内側から快楽と快感がこみ上げてくる
これだけでいいんだ
そう思いながら、チュッとキスをすると
純平がまた笑った
「なに?」
「・・真一、なんか機嫌いーな」
「お前と一緒だから」
「俺と一緒だから?」
「そう。もう一回ヤる?」
普段なら、絶対に純平の意思なんか尊重しない
今日はなんとなく
この雰囲気を壊したくなくて
やるわけねーだろ、ばか
とか
絶倫鬼畜
とか
そう言われるかな、と思いつつも
純平の目をみた
「ん・・・ヤろ、」
「優しいやつ?」
そう聞きながら、唇にキスをして
舌を首筋から胸に舐め下ろす
と、純平が上半身を起こした
「お前熱ある?!気持ち悪いんだけど!!」
「・・・じっとしてろよ。俺今キてるから。なんか、新たな俺に出会えそうな・・覚醒されたような・・・」
そう言いながら
純平に愛撫を続けると
声を漏らしながらも
純平が目を丸くした
「いいから。お前は俺に愛されてたらいい。俺、お前舐めるだけでイケそー」
「なんか・・・薬やった?!」
怖い怖い怖い
目がハートだし
なんかメロメロって感じ?!
そう思いながら、身体を堅くしてると
真一がまたキスをして
それがだんだん深々と弄るようなキスに変わったから
俺は全身の力が抜けてくのを感じた