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S×強気で恋になる

第2章 出会い

忘れてたわけじゃないけど、午前中は会議ばっかりで手を使わなかったし、、、
「車とぶつかったんだよ、今朝。ちくしょー、本当についてねぇ。」
「は?おまっ、お前なぁ。なんで出勤してんだよ。しかもお前、冷や汗やべぇぞ。我慢もここまできたらただのドMにしかみえ、、、」
横目で睨む。夏目は、しれっと違う方を見ていた。ふざけんな。つーか、お前が心配するから、余計に痛くなってきたろ。本当に腕動かないし重いし、痛いし、これやべぇな。
そんなことを思いながら、パンの袋を開けれない苛立ちを隠しながら、グシャグシャしていた。
「開けられねーのか。貸せ。」
「いいよ、腹減ってねー」
そんなやりとりをしていたとき、後ろからヒールの音が近づいてきた。
「横山くぅーん」
「あ、やめっ、、、」
夏目の制御も虚しく、その女は俺の右手抱きついた。
冷や汗と内出血からの脳貧血に加えて、突然のその激痛。あれー?って声を遠くで聞きながら、俺は意識を手放した。

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