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S×強気で恋になる

第37章 和也の優しさ




「楽しかったな。」
「あぁ。なんかサービスしてくれたしな。これうまい」

助手席で、ドーナツを食べていた純平を見つめる
目があって、サッとそらされる

お前が街に出たくない理由分かった気がするよ
結局囲まれてるの、俺が散らしたし
サービスばっかじゃねーか

まあ、イケメンだしな
オーラあるし
一般人には見えねーよな・・・

ドーナツ食ってっけど

「和也、食べる?」
「いらねーよ。んな甘いのよく食えるな。甘党?」
「うん。甘いの好きなんだけど、岡崎にあんま食べんなって怒られる。」
「あいつ真面目だからな。お前軽いよな。もっと食えば?」
「食ってるけど・・・なんか太らねーんだよ。最近は食ってるよ、岡崎が作ってくれるから。」
「マメだなー、あいつ。お前さ、真ちゃんのこと好きなの?っーか付き合ってるの?」

「・・・好きっーかわかんねー。俺、あんなに好きとか言われたことないから、どーしていーかわからねーんだよな。付き合ってはないけど、付き合ってないわけでもないし、わかんね。怖いし、岡崎」

「もともとゲイなの?」

「なわけねーだろ!!骨折して病院いったら、担当あいつで。そしたら無理矢理なんかされて、なんか無理矢理同居することになったんだよ!!俺だって何がなんだかわかんねーよ。。。」

やるな真ちゃん
その強引なとこ隆彦兄さんそっくり・・・

「そっか。でも兄貴として、あいつ本気だよ多分。悪いようにはなんねーから、ある程度は信じてやって。あいつ、久しぶりに家に連れて来たんだ。何かあったら俺がお前の味方になるから。」

そう言ってハンドルをきり、岡崎家の駐車場にはいる

悪いよーになってるんだって!
和也には言えないけど、
本気なのは知ってる
だって、本気で俺をヤリ殺す勢いで襲ってくるし、まじで失神とかしたことなかったのに、毎晩の勢いで気を失ってんだぞ、こっちは。薬だってどんだけ盛られたか・・・

「なんだよ、純平。黙るな。7時から、親父とお袋が晩御飯一緒に食べようってメールきてた。どーする?真ちゃんの部屋行く?」
「・・・和也と喋る。お前面白い。」
「あんま懐くなよ?真ちゃんに怒られるぞ?」
「わあってるよ。和也から連絡しといて」

そう言って家に入り、
俺たちは和也の部屋でいろんな話をした。


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