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S×強気で恋になる

第37章 和也の優しさ

「純平、お待たせー。あ、それ美味しいでしょ?」
「うわ、ごめ、これ俺好きで。」

純平は、外国製のおやつを開けてかじっていたのか慌てて振り返る

「食べていいよ。純平、食べカスついてる。お前面白すぎ。そこじゃねーよ、こっち」
左手をあっちこっちして口の周りを探る
「やべー、テンションあがってつい。」

純平笑ってるし
・・・こいつらいきなり仲良いな
こいつ、片瀬ともなんだかんだ仲良いし、こーゆー甘々タイプが好きなのかな?



だめだ、嫉妬すんな俺

「純平。腕見せろ。出掛けるんだろ?おい、なんだその顔は。犯すぞ!!」

まだ食べたいー、なんだよ大丈夫だよ
って、顔で見られる
俺が命令してんのに、こいつ!!


「真ちゃん。怖いって。純平、食ってからでいいよ。」
和也が俺と違って優しく声をかける

「いい。もー、いらねー。なんだよ。ほら、大丈夫だって。」
純平はいつもの無表情に戻ってギシッとベットに座る

「一応だろ?お前、和也から離れんなよ。」
「え?お前いかねーの?行くかと思ってた」

やばい、可愛い
そんな可愛いこと言うな

犯したくなる

「真ちゃん、よかったね。」

確かに和也の言うとおり、黙ってるのも正解だな
腕も大丈夫そーだし

「俺と行きたかったのー?」
チュッと首筋にキスしながらきいてみる

「はぁ?別に、そーじゃねーけど」

っ!!こいつ、ムカつくな!!!

「真ちゃん、顔怖いって。っーか、オーラ怖いから。」
「黙れ和也。おい、お前浮気したらお仕置きだからな。」
ガッーと首筋にキスマークをつける

「ちょ!!やめろよ!!わかったから。も、和也早くいこ。」
「真ちゃん、夜には帰るから。じゃーな」


車に乗り込んだあたりで、純平が口を開く

「絆創膏ある?キスマどこ?」
「片手じゃ無理だろ。貸せ。」

ピッと貼って隠してあげる

「お前知らねーよ。そんなことして。」
「恥ずかしいだろ。家着くときには取らなきゃ。」
「お前も強気だな。真ちゃんが手こずるのも分かるわ。じゃー行くそ。」

車はショッピングセンターへと走り出した

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