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S×強気で恋になる

第42章 2人での買い物



静かになった車内でいきなり、真ちゃんが喋り出す

「和也、こーしてるとカップルみたいだろ!?」
真ちゃんの膝の上に頭を置いて純平が寝ていた
「・・お前な、強引すぎるだろ。もーちょっと優しくしてやれよ。」
「うるせーな、お前純平に優しくすんなよ!!俺が優しくないみたいだろ!!お前のせーで、俺嫌われてるだろ!!」
「はぁ?お前さ、純平とどーしたいの?っーか、どんな関係になりたいわけ?雅史も寝てるし。」
「どんな関係って・・。そりゃ、なぁ?」
「ニヤニヤすんな、気持ち悪ぃーな。」
「お前こんな可愛いやつだぞ?そりゃぁ、あんなことやこんなことしたいだろ。女装させたいな。」

・・・・はぁ。
俺の弟か、本当にこいつ。

「純平さ、昨日の夜話したら快適な安眠がほしい、とか自由が欲しい、とか言ってたぞ。純平にもっと安心させてやれよ。」
「素直になれないだけだよ、あいつは。俺のこと本当は好きだよ。」
「思い込みと勘違い男は嫌われるぞー?真ちゃんより、俺の方が好きだよ純平。俺になついてる。」

!!!

「なついてねーよ!!俺のモンだろ!!ほら、俺の膝に頭のせて寝てる!見ろ!」
「・・・・無理矢理寝かさせたろ。なんか仕込んで来たくせに。肩組んだとき、ビクッてしたし。まあ、いいけど。」
どーせ、なんか身体にしたんだろ。
かわいそーだな。

「ほっとけ。なぁ、こいつ誕生日何が欲しいって?」

・・・平和な日々だって言ってたな。
ようはお前がいない日々だよ、って言いたくなる。

「・・・さーな。俺を巻き込むな。」

俺のものだろー?
そう思いながら髪を撫でる
おでこの傷を触ると、純平がんっ、と身体を動かした

俺だけのものだ。誰にも渡さねー!!

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