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S×強気で恋になる

第43章 哺乳瓶


「お前飲み過ぎ。んなに嬉しかった?」
普段無表情の純平がずっとニコニコしている

和也と雅史は変わりように驚いて見ていた

「純にぃ、どーしちゃったの?ガキじゃん。」
「確かに・・・。真ちゃん、いつもこんなん?」
「あぁ。そのうち泣く。かずっと機嫌いいまま寝る。何喋ってるかわけわかんなくなるけど、返事しねーと怒るから気をつけてな。さ、俺風呂入ってくる」

ガタっと立ち上がると純平と目が合う

「・・・気持ち悪いっ。」
「はぁ?ついに、つわりか?吐いて来い。俺は風呂ー」
「ね、待ってよ!!」

純平が後を追いかける

「和にぃ、いまの見た?」
「うん。あれは真ちゃん、純平にハマるな。」
「おい、和也!!こいつ見てろってば!!」

えー、俺ー!?
「純平ー?こっち来て飲もう、な?ケーキまだ残ってるぞ!!」
「あー、そーだった。気持ち悪いんだよ、俺。」
「はぁ?酔っ払った?いつも吐く?」
「吐いたことねぇ・・・。今日な、あれ飲んだからだ。」
「何飲んだ?・・・雅史、寝るなよ!!」
「可愛いーけど、泣き出したらめんどそーだから、寝るね。タクシー呼ぶとき俺起こしてー。」

まじかよ!?
泣くなよ・・・

「んー?俺ねー、・・・眠い」
「はぁ?寝ろ、な?」
「真一は?」
「風呂だよ。お前、真一来てほしいわけ?」
「・・・わかんねぇ。けど、気になる・・・」
「好きなんだろ?認めろよ。」
「んー・・・好き?俺、和也好きだよ。優しーし、な、あと、な」
「優しいだけだろ。んなこと言ったら、お前真ちゃんに殺されるぞ。」
「ねー、ケーキ食べよ」

・・・

も、限界

付き合いきれねぇ
真ちゃん、早く風呂出て来い!!

「でな、聞いてるー?ねー、聞いてるー?」
「・・・寝ろよ。お前悠二のテキーラ飲んだろ。酔っ払い過ぎ。」

「だって・・・」

!!!

「ちょ、純平!!真ちゃんのプレゼント開けろ。な?」
可愛いけど、かっこいいけど、
小学生だ、まるで

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