S×強気で恋になる
第44章 日常
やべー寝過ごした・・・
っ、最近、俺やっぱ疲れてる
熱でたあとだからかな・・・
あれ?純平いねー・・・
ん?・・すっげーいい匂いする・・・珈琲?
ガチャー
「・・・あ、おきた?おはよう」
「え?あぁ、おはよう・・・」
珈琲入れてあるし、パン焼いてるとこだし、ベーコン皿に乗ってるし、ヨーグルトでてるし・・・
なにこれ・・・
こいつ朝飯作ってくれたの?
「深い意味はねぇ。早起きしたからだ。ちょ、起きたんなら、これやってくれ。も、無理」
「あぁ。片手ですげーな。愛を感じた。んなに俺が好きか!」
「!!!ばっ、ちげーよ!!早起きしたから、ついでだよ、ついで!」
「おまえ紅茶派なのに、珈琲入れてくれてるだろ?優しーなー。んなに、夜帰ってこねーのがさみしいか。」
さみしい・・・
いや、うれしーんだよ!!
「逆だ、逆!!ばーか、早く食おー」
「ばかとはなんだ、こしょばすぞ!!」
「ちょ、は?・・やめっ、わかったから、あはは、っやめろ、も、おい、ははっ」
「ずっと笑ってろよ。ほら、座れ。フルーツ切ってやる」
こいつやっぱ笑ったほーが、いーな
わかってんだけど、泣かせたくなるんだよねー
だって、反抗するし我慢して強がるんだもん
屈服して征服したくなる
なんやかんやして、玄関に向かう
純平は鞄もネクタイも新しくて終始喜んでいた
「あいつセンスいいよな。俺、いつもよりこのネクタイで男前だろ?」
「否定できないとこがうぜーよ。ネクタイ似合ってる。今日気をつけて帰れよ。帰ったら電話しろ。で、宿題して、作り置きの飯食え。それから・・・」
「まだあんのかよ!わかんねーよ!うるせーな、ちょ、こっちこい・・・」
だいたいなんだよ宿題って
どーせエロいことさせんだろーが!
ぐいっと、左手でティシャツを引っ張られ、上半身が少し純平に近づく
一瞬の出来事だった
チュッ
・・・・・・
「!!!」
なに今の・・・
「今のは深い意味だ・・・じゃーな!!」
ガチャン
俺・・・シラフの純平に
ほっぺだけど・・・キス、された
中学生みたいな
チュってやつ・・・
あいつ、俺のこと煽って出て行きやがって・・・
夜勤したくなくなるだろーが
かわいすぎる
俺今、幸せだ