S×強気で恋になる
第48章 小さな亀裂
あーだりぃ・・・
急患多すぎだろ・・・
携帯見れなかった
あいつ電話してきただろーな
出れなくてごめんな
ドサーっと個室に入り椅子に深く座る
まだ22時か・・・
朝まで長ぇーよ・・・
ピッと携帯をつける
ん?不在着信ねぇ・・・
まだ寝ないのか?
珍しーな・・・
あいつ寝てばっかなのに
あ?
メール・・・?
ただいま、か?
ーお前と別れる。もう付き合ってられない。家帰ってくるな。さようなら。横山
はぁ?
こいつ喧嘩売ってんのか?!
あ?
まだある。
これがただいまメールか・・・
ピっとタッチして画面を開く
ー帰った。飯食った。風呂入って寝る。横山
あー、これ、純平じゃねーかもな
メールうったの・・・
いや、俺と別れる気でそっけなくしたのかもしれねーけど、いつもなら絶対
飯ありがとう。とか
飯助かった。とか
あいつは毎回そっけない。
けど、大事なことは絶対入れる。
わかんねーけど、
絶対このメールは純平じゃねー気がする。
むしろ、なんでもいい
純平の意見なんてしらねぇ
俺が今夜勤で死ぬ思いで働いてんのに
こいつ俺のこと誘ってんのか!?
お仕置きしてやる
首輪つけて喋れないくらいに
脳が停止するくらい
犯してやる
っ、くそ・・・
イラつきを抑えるようにコーヒーを飲む。
いや、まて、
メールしたのが純平じゃねーとしたら
誰といるんだ今。。。
ネックレスは家をさしている・・・
誰か他のやつと家にいるってことか?
はぁ・・・
っと大きなため息をつく
も・・・知らねぇ
俺ばっか一生懸命で
こいつに弄ばれてばっかじゃん
ちょっと距離おくか
どーせあと一週間でギブスとれるし
一人で勝手にしろ!!!
俺を求めてこねー限り
絶対喋らねーからな。
俺は本気なんだ
そう思いながら白衣を着なおし
カルテを見にナースステーションに行った