S×強気で恋になる
第48章 小さな亀裂
朝・・・?
あいつ帰ってこなかったのか・・・
ソファーで寝たから
身体いてぇ
とりあえず起きて携帯を見る
返信ねぇし
なんかあったのかな
俺・・・
なんかしたかな
っーか、腹減った
朝はなんか食べよ
もうガキの頃とはちげーんだ
自力で飯食える
昔は・・・
よく考えたらすごかったよな・・・
一番最初の養子先はめちゃくちゃだった
ふっと苦笑する
給食以外食ってねーからな
背が180まで伸びたのが不思議だ
まあ、そのせーで線が細くなったけどな
あー、なんもねぇ
冷蔵庫調味料ばっか・・・
あ、冷凍したハンバーグある・・・
朝からハンバーグはねぇな・・・
いいや
コンビニで買お
岡崎にメールするか・・・
またよるになっていなかったらにしよ・・・
なんか、俺
気づかなかったけど
部屋が静かで淋しいんじゃねぇ
あいついねーから
あいつの姿が見えねーから
淋しいんだ
あいつなにしてんのかな・・・
そればっかりだ
はぁ・・・
着替えよ
ネクタイ結べねーし
そう思いながらクローゼットをあける
すると小さな変化に気づいた
あいつのスーツ3着ねぇ
下着も
シャツも
え?っと思ってベット横のほとんど岡崎が使っていた棚をあける
ガラッ
っと明らかに軽い棚をひく
空だ
バッと全部の棚をあける
全然入ってねぇ・・・
これ出てったってこと・・・?
俺の前にもう二度と現れないってこと・・・?
っ、
なんで涙が
くそ、
次々となにも考えないようにしてるのに
涙があふれる
俺なんかしたか?
俺なんで嫌われた?
わかんねーよ・・・
岡崎に
会いたい