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S×強気で恋になる

第48章 小さな亀裂

「2人の中に入るつもりないですけど、岡崎さんもっと純平のこと信じた方がいいですよ。隆彦さんとか悠二さんに、彼女を寝取られまくっていたことは知ってるけど、でも・・・純平はそんなやつになびいて、岡崎さんから離れるような人じゃないと思います。だから、あの、・・・その・・・」
「・・・わかってる。俺がどうかしてたんだ。イラついて当たったんだ。それだけだ。悪かったな心配させて。」

「それ、純平に言ってください。こんなに、うわ言を繰り返す人初めてだから。また四人で飯食いましょう。じゃ、俺勤務中なんで。お疲れ様です」


スッと扉を開けて出て行く


純平の額に手を当てると熱くなっていた。
だから、傘させって言ったろ
天気予報くらい見ろよ

すぐ熱出んだからよ・・・
布団をしっかりと掛け直す

「・ん、・・しん・・いち・・・・・・っ」

やめろ
俺の名前呼ぶな

自分の身体のこと考えろよ・・・!!
俺、自分勝手だし
お人好しのお前に犬みてぇに懐かれても
知らねぇやつと寝てるとかさ、
我慢できねーことは、我慢できねーんだよ!!

俺は、お前のこととなると
俺は俺でいられなくなる



意地悪したくなるし
泣かせたくなるし
痛いことさせて
屈服させたくなる



それに、妙に嫉妬するし
俺以外のことを考えてると思うとイラつくし
素直にならないところを
見ると鎖でつなぎたくなる



純平の性格も過去もわかったうえなのに、
止められないんだ


俺にとってあんまりにも綺麗で
はかなくて脆いから

壊してしまいそうになる


俺のそばから消えないでくれ
男なのに情けねーな、俺

「んっ、・ん・・いち、・・・」
「ここにいるって。」


椅子に座ったまま
純平のベットに上半身を預ける


早く目覚ませ


そう願いながら純平の手を握った























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