
S×強気で恋になる
第53章 新鮮
「なぁ!もう呑むなって!!和也呆れて帰ったぞ!!」
「んー?お前が朝まで付き合ってくれんだろー?俺の純平だもんなー?」
「ちよ、俺につぐな。もー寝ようぜ。真一酔っ払ってる」
「んなことあるか!俺は酒強いんだから、どっかの誰かさんと一緒にされたら困るな。・・・ところで、純平、俺のこと好きか?」
突然真顔でそんなことを言われて
ドキッとする
「は?・・・・好きって言ってほしい?」
今日無茶苦茶したのお返しだ!!!
好きなんで言ってやんねー
そう思って少し、意地悪をする
と意外な返事が返ってきた
「言ってほしーに決まってんだろ!俺だって、愛されてーし・・・必要とされてーし・・・頼られてーし・・・俺が守ってやりてーし・・・。お前、何考えてるかわかんねーから、俺は泣きそうだ。っ、ほら、グラス空いたぞ。酒つげ!!!」
なんだそれ・・・
なんかいつもより真一の言葉が
スッと胸に入ってくる
俺だって愛されたいか・・・
俺求めてばっかりで
こいつのこと愛してたかってきかれたら
そーじゃねーもんな・・・
お前のこと不安にさせて
ごめんな
お前の変なプレイも性癖も俺様なとこも鬼畜さも、ついていけねーとこばっかだけど、俺はお前が必要だよ
そう黙って抱きしめる
と、酒を飲んでいた真一に髪を掴まれた
「っんー、やめろ!勘違いすんだろ!!!」
「うるせーな。お前のこと愛してるって言ってんの!黙ってろよ、ちょっとは・・・」
そのままギュッと抱きしめると
真一の大きな手が俺の背中を包んだ
